説明
染付竹虎文大皿
法量
径:32.8㎝
器高:5.3㎝
※まだHP作成途中でテスト用に掲載したものです。2025年までは、販売・購入できません。
伊万里焼における虎の描写は、古くから人々の心を捉えてきました。
江戸時代初期からその姿が描かれ、特に寛文期(1660年代)には、優れた竹虎文が輝きを放っています。
志田窯でも、竹虎文には多彩な構図が存在し、その体部の装飾はどの作品も流麗な筆致が共通しています。
竹の葉も同様に素早い筆致で描かれています。
本作品は、志田焼の中でも人気の高い竹虎図を大皿に描いたものです。
そのデザインは伝統的ですが、
虎の眼差しの強さと可愛らしさに魅了されることでしょう。
志田窯は、日本で初めて磁器焼成に成功した有田に続き、嬉野市塩田町に位置する。西山には3基、東山には2基の窯跡があり、これらは総称して志田窯と呼ばれる。伊万里と近い地域ではあるが、志田焼とは明確に区別される。特に19世紀には、直径30cm以上の大皿を中心に焼造され、山水や動物を伸びやかな筆使いで描いた大皿は、まさに志田焼の真骨頂であり、近年、高く評価されている。
志田窯で江戸後期に作られた器は、ほぼ皿のみであり、絵付けも、一部に色絵がある以外は、ほぼ呉須かコバルトによる染付に限られていた。志田焼の特徴として、まず見込の白化粧が挙げられる。そして、墨弾きを用いた素朴な絵付け、山水や吉祥の意匠をもちいた親しみやすさが際立つ。志田窯の染付皿には、人物、鳥、動物等が豊富に描かれ、また馬の目や氷裂文に併用して扇麺や輪文の中に文様を描くことで主文様を生かす工夫がなされている。
氷裂文とは、磁器の絵付けの定形の幾何学文様の一つである。氷裂という言葉から、氷が割れているさまを表していると思われがちだが、澄んで傷のない透明な氷そのものを表した文様である。
●志田陶磁器株式会社 HP https://arita-shida.jp/
●やきもの・和雑貨 志田の蔵 HP https://www.shidanokura.co.jp/
●志田焼の里博物館 HP https://shidayakinosato.com/