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染付飛鶴図火入 川本半助

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説明

 

作品名:染付飛鶴図火入

 

Sometsuke Flying Crane Illustration Hiiri

 

時代:19世紀中~後期

 

法量:品高10.0㎝ 口径(幅)10.9㎝

 

摘要:≪半助≫ Hansuke 染付銘

 

No740

 

※まだHP作成途中でテスト用に掲載したものです。販売・購入はできません。

 

 


火入れとは

たばこ盆の中に組み入れる道具で、煙草に火をつける火種を入れておく器です。

※火入れの準備は、動画で7:00あたりから見ることができます。

 

 

※たばこ盆とは、炭火を収める“火入れ”、灰を捨てる“灰吹き”、刻みたばこをしまう“たばこ入れ”など、煙管での喫煙に必要な道具を1セットにしておくことができる便利な盆で、盆形以外に箱形のものも作られ、なかには、装飾的な調度品として、蒔絵(まきえ)が施された美しいものも見られます。

 

 

 

 

 

四代目 川本半助(不詳~1857)

 

二代目・三代目半助が発展させた磁業を引き継いだ四代半助は、三代半助の次男として生まれた。文政5年(1822年)に家業を相続し、「山半」・「真陶園」と号して作陶している。

 

天性の妙手といわれ、そのたくみな技量は、天保年間(1830~1843)に尾張徳川家の御焼物師に任じられたことからも伺えられる。以後毎年、御紋付きの器を献上し、銀二枚を褒美として与えられており、瀬戸を代表する窯屋として成長している。

 

加えて絵付けだが、瀬戸独特の水墨画のような筆捌きの絵付けがされている。この半助窯では、四代半助以降、名古屋の画人山本梅逸の門下であった亀井半二(不詳~1851)や大出東皐(1841~1905)とその門下である大島霞城等、著名な南画系の陶画師を寄留させて絵付けを行っている。

 

その模様は、演技の良い図柄として四君子や祥瑞が用いられたり、山水や花鳥等、自然の風物が描かれているものが多い。

 

四代半助の長男六三郎がまだ幼く、家業を継ぐことができない状況にあり、そこで磁器開発に功績のあった加藤唐左衛門の孫にあたる増吉(1831~1907)を長女はるの婿養子として迎え、六三郎が成長するまでの間、五代半助(初代川本桝吉)を継ぐことになった。