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説明

 

後期伊万里 志田窯大皿

 

染付登竜門大皿

 

【法量】
径:41.5㎝
器高:5.5㎝

 

 

この直径40cm以上の大画面に描かれた迫力ある絵皿は、その圧倒的な存在感で見る者を魅了します。

大皿とは通常、直径約30cm以上のものを指しますが、この大皿は40cmを超え、江戸時代の伊万里焼の魅力を十分に堪能させてくれます。

画面いっぱいに描かれた巨大な鯉が滝を登る様子は、まさに「登竜門」を象徴する迫力満点の作品です。

強い水流をかき分けて上昇し、跳ね上がろうとする躍動感を見事に捉えています。鱗や水の表現も驚くほど丁寧で、作品全体に緊張感と躍動感を感じさせます。

この絵皿は、祝いの席にふさわしい華やかさを持ち、成功への門出や重要な挑戦を象徴する染付として高く評価されるでしょう。

 

 

※まだHP作成途中でテスト用に掲載したものです。2025年までは、販売・購入できません。

 

 

 

志田窯

 

志田窯は、日本で初めて磁器焼成に成功した有田に続き、嬉野市塩田町に位置する。西山には3基、東山には2基の窯跡があり、これらは総称して志田窯と呼ばれる。伊万里と近い地域ではあるが、志田焼とは明確に区別される。特に19世紀には、直径30cm以上の大皿を中心に焼造され、山水や動物を伸びやかな筆使いで描いた大皿は、まさに志田焼の真骨頂であり、近年、高く評価されている。

 

志田窯で江戸後期に作られた器は、ほぼ皿のみであり、絵付けも、一部に色絵がある以外は、ほぼ呉須かコバルトによる染付に限られていた。志田焼の特徴として、まず見込の白化粧が挙げられる。そして、墨弾きを用いた素朴な絵付け、山水や吉祥の意匠をもちいた親しみやすさが際立つ。志田窯の染付皿には、人物、鳥、動物等が豊富に描かれ、また馬の目や氷裂文に併用して扇麺や輪文の中に文様を描くことで主文様を生かす工夫がなされている。

 

氷裂文とは、磁器の絵付けの定形の幾何学文様の一つである。氷裂という言葉から、氷が割れているさまを表していると思われがちだが、澄んで傷のない透明な氷そのものを表した文様である。

 

 

 

 

●志田陶磁器株式会社 HP https://arita-shida.jp/

●やきもの・和雑貨 志田の蔵 HP https://www.shidanokura.co.jp/

●志田焼の里博物館 HP https://shidayakinosato.com/