8万キロ走った中古のハイゼットカーゴに、
自作ステッカーを貼ってみた。
決して新車ではない。
むしろ、しっかり働いてきた顔つきの一台。
最初にやったのは、とにかく磨くこと。
ボディを拭き上げて、細かいところまできれいにする。
少し手をかけるだけで、ぐっと雰囲気が変わる。
大学を卒業して、はじめて中古車を買ったときのような、あのワクワク感。
「これから一緒にやるぞ」という感覚がよみがえった。
そこへ、ロゴステッカーをぺたり。
このロゴの元ネタは、
川本治兵衛(三代)・江戸時代後期の《染付兎祥瑞文稜花皿》。

瀬戸の染付、いわゆる祥瑞文様。
見込みは亀甲文などで四分割され、中心には白抜きのうさぎ。
器面を埋める連続文様と、周囲に配された丸文。
整っているのに、どこか軽やか。
その青を、そのままロゴにした。
Seto Blue。
うさぎは繁栄の象徴。
ぴょん、と跳ねる。
前へ進む。
ロゴ制作はAIで行った。
ChatGPTを使って、言葉を重ね、イメージを形にする。
月22ドルの道具。
ノミやカンナと同じように、これもまた道具。
古い道具を扱うからこそ、新しい道具も遠慮なく使う。
頭の中にあった構想が、ロゴになり、ステッカーになり、車に貼られる。
それだけで、物語が一気に動き出す。
8万キロのハイゼットと、Seto Blue のうさぎ。
なんだか、ちょうどいい組み合わせ。
小さな古道具屋のスタートは、こんな一枚のステッカーから。
ぴょん、と軽やかに。






