加藤友太郎(1851年-1916年)「友玉園」

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加藤友太郎(1851年-1916年)は、愛知県瀬戸市で陶工・加藤与八の二男として生まれました。

 

明治7年(1874年)、同じ瀬戸出身の陶芸家・井上良齋を頼って上京し、内務省山下門勧業寮の製陶試験伝習所で学びました。

 

その後、1877年に江戸川製陶所に入り、工場長として働きました。

 

1882年、地質調査所付属陶器試験所からドイツ出身のゴットフリード・ワグネルが作った欧風窯を譲り受け、「友玉園」と命名して独立しました。

 

ワグネルに師事し、新技術の釉下彩を学びました。

 

1899年には、朱や黄色、紫色の焼出しに成功し、「陶寿紅」と呼ばれる赤色の顔料を開発しました。

 

これにより、鮮やかな彩画を施した作品を多く残しました。

 

また内外の博覧会や共進会に出品し、多くの賞を受賞しました。

 

彼の作品は、高い評価を受け、金名誉賞状などを数多く獲得しています。